- ピッタリな植物育成ライトを選ぶことができる
- 植物育成ライトが必要がどうかがわかる
※本記事は筆者の実体験をもとに書いています。あくまでも個人の感想であること、ご了承ください。
植物を室内で育てるのに専用ライトって必要なの?
まず、室内で観葉植物を枯らさず育てたいだけであれば、専用ライトは必要ありません。
部屋の照明や窓から入る明かりで十分ですし、一般的に観葉植物として広く流通している植物であれば、室内の照明で十分育ちます。
ただ、多肉植物をはじめとする一般的ではない植物を、室内できれいに育てたいのであればライトはほぼ必須です。
「きれいに育てたい」は
「植物の特性・特徴を引き出し、その植物のポテンシャルを十分に発揮させる」育て方で、
具体的には、徒長させたくない、葉の形をキレイに整えたいなどです。
そういったこだわりがなく、多肉植物であってもそれなりに育てばいいかな、であればライトは不要です。多少徒長しますが、育ちはします。
せっかく育てるならきれいに育てたい!でもスポットライト、パネルライト、色々な種類があって何を選べばいいかわからない!PPFD?ルクス?色?何を選んだらいいのかわからない・・・。
そんな方のために、植物のタイプ別でおススメのライトをまとめてみました。
参考になれば幸いです!
スポットライト
- アガベ、塊根等の強い光を必要とする植物
- ビカクシダ
- 1点集中で強い光が当てられる
- インテリアと調和しやすい
ビカクシダ、アガベの専門店に行くとよく見るタイプ。種類が豊富で価格帯も数千円~1万円前後と幅広いですが、大体どれも1点に強い光が当てられることが特徴です。
1点に光を当てられることのメリットは、成長の方向をコントロールしやすいこと。
窓際に置いた植物が窓の方向に曲がって育ってしまった・・・なんて経験はないでしょうか?植物は基本、太陽(光)の方向に葉を向けて、光合成の効率を高めようとします。
例えば真上に葉を伸ばしてほしいビカクシダ。上からスポットライトを当てることで、新しい葉が上に向かって伸びようとします。
ただ、スポットライトは中心が一番光が強く、外側になるにつれて光が弱くなってしまいます。
そのため、スポットライト1個に対して複数植物を並べると中央の植物以外は中心に向かって左右に傾いた形で育ってしまう場合があります。複数個並べられるなら均等に光を当てることができますが、1つに対して植物を複数置きたい場合は定期的に植物の配置をローテーションして、偏って育たないように注意する必要があります。
おススメはBRIMとHaruDesign。BRIMのSOL/LUNAは本体の色が違うだけで、性能は同じです。
私はLUNAをビカクシダ用に使っています。
パネルライト
- 多肉植物
- スポットライトほど強い光を必要としない植物全般
- 省スペースで幅広く均等に光を当てられる
- 軽く、棚上につけることができる
- 見た目があまりおしゃれではない
植物ショップで、棚の上にパネルライトをつけてその下にたくさん植物が並んでいる光景をみたことがあるでしょうか?多肉植物のお店でよく見かける印象です。
「棚につける」ことができるくらい薄型で軽いため、棚の一部を植物ゾーンにしたい、植物棚を作りたい、という場合はパネルライトが使い勝手がとても良いです。
また、パネルなので広い面に光を当てることができます。パネルライト1個に対して複数植物を置くことができるので、植物をたくさん並べたい人にもおススメです。
1点注意というか、勘違いしがちなのが、パネルライトも中央から離れるほど光が弱くなることです。
パネルの下であればすべて均等な光が当たっている、というわけではなく
中央が最も強く、端に行くにしたがって光は弱くなります。
ただ、スポットライトほど極端ではないため、比較的均等な光を当てることができます。
パネルライトを複数並べることでより均等な光を当てることができるので、棚のサイズに合わせて複数のパネルライトを並べるのがおススメですが、見た目が業者っぽくなっておしゃれではないのが一番のデメリットでしょうか・・・。
おススメはBRIMのパネルライト。私は室内管理の多肉植物(エケベリアなど)に使っています。
クリップライト
- シダ植物、観葉植物全般
- 「明るい日陰」を好む植物全般
- バリエーション、価格が豊富
- コンパクトで見た目の威圧感が少ない
デスクライトや読書灯のような見た目が多い、クリップライト。ライトの数が1本~と選べるため、植物の数やスペースに合わせて選ぶことができます。
スポットライト、パネルライトほど光が強くなく、例えば窓際の植物にもう少し光を当てたい、天気が悪い日も光を当てたいといった場合に、設置しやすく見た目もコンパクトなクリップライトが選ばれるのかなと思います。
光の強さは見た目は「明るい日陰」「夕暮れ時」くらい。強い光を必要としないビカクシダの子株や一般的な観葉植物には十分な光です。
また、パネルライト同様省スペースで設置できますが、パネルライトほど強い光はいらない、パネルライトだとまぶしい、という場合はクリップライトのほうが良いかもしれません。
おススメのクリップライトはこちら。メーカーは正直よくわからないのですが、私はハオルチア用に使って今のところいい感じです。
補足
ライトの種類が決まって、いざライトを買おう!と思ったときに立ちふさがる壁がライトの「光の強さ」「色」。
簡単に捕捉します。
光の強さはPPFD、ルクス、ケルビンで記載されていることが多いです。PPFDは植物、ルクス、ケルビンは人視点の明るさの単位です。こちらはあまり気にせず、何となく強いか弱いかの基準くらいに考えてOKです。
色は主に「白色」「暖色」「ピンク」の3色があります。
特にこだわりがなければ「白色」を選ぶで問題ありません。より太陽に近く、強い光は「白色」なので意図的に弱い光を当てたい場合は「暖色」も候補になるかな、という感じです。
あとは人間都合でまぶしい光が嫌だ、部屋の雰囲気に合わないといった場合も「暖色」も選択肢に入れてもいいかもしれません。
ピンク系は、部屋の雰囲気を一気にムーディーで怪しい草を栽培しているみたいになるので、玄人向けです。
まとめ
3つのライトの特徴を踏まえて、よりピッタリなライトを選べるように以下にまとめてみました。
- 光の強さは
- スポットライト>パネルライト>クリップライト
- インテリアになじむのは
- スポットライト>クリップライト>パネルライト
- 1つのライトに対してたくさん植物を置きたいなら
- パネルライト>クリップライト>スポットライト
- 植物の姿を作りこみたいなら
- スポットライト>パネルライト=クリップライト
ライトを調べるとPPFDとか、ルクスとか、色とか・・・色々数値が並んでいて小難しいのですが、最初は気軽に、育てたい植物やライトの値段、特徴を基準に選ぶで十分かなと思います。
ライト選びの一助になれば幸いです!
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