システムエンジニアに向いている人とは?
最初に結論です。システムエンジニアに向いている人とは
全員です!
は?真面目に答えろよと思ったそこのあなた、この後ちゃんと理由を説明しますのでご安心ください・・・。
なぜ全員が向いていると言えるのか
他のサイトだと向いている人、向いていない人の特徴が明確に書いてありますよね。それを書くのが面倒くさくなったわけではないです。
人には向き不向きは確実に存在しています。
例えば、私はプログラム書くのはあまり得意ではなく、ネットワーク全般の知識にも乏しいです。
技術面でいえばすべて並以下で、設計も実装もやりたくないです。
でも、私は案件の管理やお客さまとの会話、要点を理解することは得意で、現在はマネージャー目指して勉強の日々です。
他にもプログラムを書くのが好きで好きでたまらんという人はプログラマーに、ネットワーク(インフラ)に興味があればインフラエンジニアに、Webデザインがやりたければデザイナーに、お客さんとガンガン話したいという人は営業やコンサルに、と意外と職種はたくさんあります。
得意なことが見つかればそれを活かせる現場がある。
つまりは、全員が得意を活かして活躍できる機会がある、というのがIT業界の良いところかと思います。
続けられない人はいる
先ほど得意なところが見つかればそれを活かせるから全員に向いていると言いましたが、それとは別にこの業界に長くいられる人といられない人は存在します。
それは、自分が得意なことを見つけるまでに挫折する人です。
これは研修の時からはっきり分かれるもので、プログラミング研修ですでに挫折する人がいるくらいです。
実際に「これは続かないなと思った人」と「得意を見つけたことで続けられた人」の話をしたいと思います。
「わからない」が口癖だったA子さん
私が新卒で入社したばかりの話です。他の会社の新卒も集めた合同の研修があって、2か月間は自社ではなく研修会場に通ってプログラミングの研修を受けていました。
そこで出会った別の会社のA子さん。彼女の口癖は「わかんない!」でした。
プログラミングって、基礎があって、それを応用して実際に動くコードを書いていくのですが、基礎はわかってもどう応用すればいいかわからない、だから「誰か教えて!わかんない!」と周りに助けを求めていました。
これには講師も手を焼いていたようで、こうやって考えればいいんだよーと優しく接していましたが彼女が求めるのは「答え」。講師は答えを教えてくれないので裏では「あの講師全然教えてくれなくてむかつく」と文句を言っておりました・・・。
ここまで極端な人はあまりいないとは思いますが、要は「わからないことがあればすぐ答えを求める人」「わからないことを考えるという行為が苦痛な人」は最初のプログラミング研修で挫折します。
研修は乗り切っても、その後実際の業務では何も考えず「わからない」は通用しないので、どこかで限界が来ると思います。
ちなみに、A子さんは研修は最後まで残ったものの、やめたい!転職しようかなーと言って自社に帰っていきました・・・。その後は知りませんが、続けていくのは難しいんじゃないかなと思いました。
得意を見つけて輝いたB子さん
私の後輩にB子さんという新卒未経験で入社してきた子がいました。
率直な彼女の印象は「言われたことの本質やなぜこの作業をやるのかの意味が考えられないタイプで、プログラミングは向いてないだろうな」でした。
実際、プログラムを修正するタスクを割り振っても、まず何を修正すればいいかわからない、どう修正するのか考えられないといった感じで、かなり苦戦していました。
ここまではA子さんと似たような感じですが、彼女はわからないで終わらせず、向き合おうとする粘り強さを持っていました。
プログラムのように深い思考は苦手でも、フェーズでいうとテストあたりはすごく向いているんじゃないかなと感じていました。ただ、案件の中でテストがほぼなかったため、彼女のいいところを活かしてあげられないのがもやもやしておりました。
そんな中、やはり今の案件では苦手を克服できなくて周りに迷惑かけちゃう・・・と自責の念が募っていき、会社を辞めたいとまで言い出す結果に。
そこで会社をやめるのではなく案件を変えてチャレンジしてみようという話になり、幸運なことにテストがメインの案件に移動となりました。
移動後は彼女と直接話すことは少なくなってしまったのですが、移動先の案件でテストを頑張り、生産性もあるし本人も楽しそうに仕事をしている・・・と彼女の上長から聞いたときはうれしかったですね。
得意なことと案件がマッチすると、こうも人が変わるんだなと実感した一例でした。
「考える」「わからない」が苦でない人はいずれ得意を見つけられる
2例紹介しましたが、B子さんは途中つらい時期もありましたが粘ったことで得意を見つけることができました。逆に、粘って頑張っていたことを私も、彼女の周りの人も知っていたので、マッチする案件に移動させることができたのかなとも思います。
システムエンジニアは誰でもチャレンジできる職種ですが、「考える」「わからない」ことが苦ではなく、例え苦であっても粘り強く努力できる人であれば、いずれ得意を活かして活躍できる日が来ると私は考えています。
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